20231021避難所運営訓練(芝川小学校)

自主防災会

実施日時

令和5(2023)年10月21日(土)午前9時から11時まで

訓練想定

訓練日8時に、さいたま市域を震源とする直下型の地震が発生。
地震の規模は、マグニチュード7.3、震度6強以上の揺れにみまわれた。
地震による被害は甚大で、建物の倒壊及び火災による多数の負傷者が発生する事態となり、発災時から大宮区内の指定避難場所24か所(小・中・高校、公民館)及び二次避難所が開設され、区災害対策本部も設置されている。

《画像をクリックorタップするとPDFを参照できます》

10月の役員定例会で自主防災会から提案された避難所運営訓練概要に沿って、今回から参加役員は一旦天沼観音堂に集合し、会長と自主防災隊は天沼観音堂に本部要員として残り、訓練参加役員は防災訓練会場である大宮高班と芝川小班に分かれて出発しました。

受付・開催挨拶

芝川小に到着、参加者は手をアルコール消毒した後で検温後に避難者カードと健康状態チェックシートを記載しました。避難者カードには氏名、年齢、住所、連絡先、血液型を記載しました。実際に避難所を運営していく場合には、避難者カードを元に避難者台帳作成と管理を行っていくことになります。避難者の安否や最新所在地を追跡する情報源として避難者カードには転出先を記載する箇所もあります。退所する際には無断で退所せずに必ず転出先を明記するようにしてください。
受付後に、大宮区担当者職員の皆さん、運営リーダー(今回は天沼一丁目東部自治会さん)、施設管理者として中山芝川小学校教頭の開催挨拶をいただきました。

ブルーシート区画設営

参加3自治会の代表者とさいたま市担当職員による避難所運営会議訓練を行い、区画割振り(居住レイアウト設定)訓練を行いました。
前年度に職員の皆さんが事前に繋ぎ合わせて準備して下さったブルーシートを体育館に広げて区画割振りしました。体育館北側の壇上と南側の男女トイレを繋ぐブルーシート(中央通路)の左右にブルーシートがない区画が全8区画あり、壇上(体育館北側)に近い区画から天沼町一丁目東部自治会、中川自治会、天沼町二丁目東部自治会で各区画を割振る設定となっています。前年度まで参加していた堀の内グランドシティ自治会は(避難所指定が変わったのか)今回は不参加でした。
体育館区画分けブルーシートには、どの自治会の区画か解るようにラミネート済みラベルが張られているのですが、前回裏返って北南逆に広げたため捲り返して180度回転させる手間が掛かりました。
前回折り畳んで収納する際に、今回開催時に解るようブルーシートに赤マジックで注意書きを施したのですが、前回と同様にトイレ(西)側に置いて体育館壇上(東)側に広げたため東西南北が逆となる失敗を繰り返してしまいました。畳んだシート上面に張られているラミネート説明が「この面が下」前提で記載されており、設営時に広げ始める側と、撤収の際に畳め始める側が逆になることも混乱する原因なのですが、要するに広げる際(設営時)に体育館壇上(東)側からトイレ(西)側に広げれば成功します。次回こそ成功させましょう。
区画割当については、各自治会の被災状況や会員世帯数比率によって臨機応変に再割振りすることも必要になってくると思います。

仮設トイレ設営・撤収訓練

私が避難所運営訓練に参加し始めて初期の頃、当自治会ホームページを前任先輩から引き継いでリニューアルして間もない2013(平成25)年10月19日(土)芝川小学校での避難所運営訓練は14:30から開始されており、当時は体育館ではなくプールと教室間のコンクリート道で仮設トイレBEN-CHEERの設営を初体験しました。2020(令和元)年10月19日(土)が2回目、今回が3回目になります。使用説明書とおりに組立てれば良いのですが、少なくとも3名でないと組立は困難です。
組立に関して新宿区がYouTube動画をアップしており、画像をタップorクリックすると参照できますがこの動画の1:50秒付近で出てくるパイプ連結部分の円形突起部分が欠落したものが1本有ったため、パイプ組み合わせ判断に手間取りました。
仮設トイレを組立てた後でビニールカバーを外して、排便袋を便座下に被せて水を入れ顆粒凝固剤を入れて廃棄する訓練を体験しました。
組立てたものを撤収するのは、あっという間に終了しました。

生活ルール策定訓練

円滑な運営を行うために避難者の代表で構成される避難所運営委員会で、入退所、生活時間、生活空間、立ち入り禁止場所、食料・物資、要望・相談等、ゴミ、トイレ、ペット、夜間巡回、女性と要配慮者のカテゴリでルール規定を策定します(前回は穴埋め形式で初期設定追記して早期に掲示し共有周知することを目的としており効率化が図られていて良いと感じました)。
最近ネットに掲載されている避難所生活でのルールとマナー定義には生活時間に関するものがなくなりつつある印象です。何故なら避難者には様々なライフスタイル・サイクル(例えば夜勤、シフト勤務、テレワーク、受験生、地域自治会以外の帰宅困難者)があり、起床・就寝・消灯・入浴といった時間規定を画一化されては生活に支障が出る方もいらっしゃる筈だからです。
避難期間が長期化すれば犯罪トラブル防止(部外者や不審者排除)のために避難者台帳登録者であるかの識別認識方法の確立も必要になってきます。
このような改善要望・相談等も日次運営会議の中で課題としてエスカレーションされ、時に自治体や避難所施設(芝川小学校学業時間外の教室利用など)との調整も含め、話し合いと合意に基づく支えあいの共同生活を閉所まで維持運営できるよう、初期に策定された生活ルールをPDCAやOODAで改善・早期対応していくことも必要と考えられます。

避難所運営訓練で思うこと

避難所運営訓練に参加すること十数年です。
避難所運営訓練はマニュアル通りに繰り返され実践的ではないと揶揄されがちですが…。

3.11での体験

2011.03.11金曜日(東日本大震災)の夕方、当時は羽田空港近くが職場だった私は、対岸の千葉木更津方面のENEOSタンク炎上や、お台場など火災煙を目撃しました。
モノレールや京急線が運航停止している状況を踏まえれば、職場に残って冷静に判断する選択肢を取るべきでしたが、衝動的に徒歩帰宅を敢行しました。
信号が停止した数々の交差点で帰路を急ぐ雑踏とすれ違い、蒲田を越え水分や軽食を無償提供する店舗や、自転車店で自転車を即購入する商談をしている帰宅者を垣間見ました。
五反田付近では運行していた筈の無点灯(真っ暗)で無人のまま放置されている山手線上の車両を見て事の重大さを再認識し、少々歩き疲れたので渋谷付近でバスに乗車するも次のバス停まで1時間近く掛かって下車後に池袋まで再び歩行しました。
都営三田線が近隣地下鉄で唯一運行している情報を得て新板橋から西台まで乗車したものの、ビジネスシューズで踏ん張り続けた足にはマメができて歩行も辛くなり、職場を出てから約15時間経過した西川口駅で午前7時台発に動き始めた京浜東北線に乗って帰宅しました。
愚行ではありましたが震度5強が東京都内に与えた影響を目で見て、体感することができました。
当時高校生だった息子は、見学とかで都内に居ましたがお台場の避難所で大人しく一夜を明かし、運行再開した電車に乗って無事に帰宅しました。見習うべきは、もちろん息子です。

避難所は誰のために開設されるのか

運営訓練に参加する度に前段の体験を思い出して考えることは、避難所は誰のために開設されるのか、その時私は、運営される側か、運営する側か、それとも在宅避難で気兼ねなく過ごせるか(自治会役員だと、のほほんと過ごせはしないのですが)…。
自治体職員の皆様や地元企業でお勤めの方もご家族&ご自宅が無事で在宅非難が可能である状況あることが前提で、運営する側となることを選択する機会を得ます。
いつ起こっても不思議ではない首都直下型大地震の際に、避難所運営に協力できる余力を持つ自分であるために出来る事は何なのかを考えさせらる契機となっています。
避難所とは自助が叶わなかった避難者が共助・公助を受ける場であると考えます。

防災意識向上は避難所が避難者で溢れてしまう状況を回避する手段でもある

避難所が避難者で溢れてしまう状況を回避するには、在宅避難(自助、近助)可能な世帯を増やすために、各世帯で自衛のための環境整備(家屋耐震化や家財の転倒防止対策、感震ブレーカー、初期消火対策)や備蓄など防災意識を持つ必要があります。

さいたま市避難所運営マニュアル

実際に災害が発生して避難所を設ける場合、平日であればまず生徒の安全・保護者へ引き渡しを並行して、近隣自治会の自宅外被災者と近隣居住者ではない帰宅困難者が避難場所に集まることになります。
いざ災害が発生して避難所運営の一端を担う場合、いち早く運営していくために必要な情報や担当作業を纏めた、さいたま市が作成している避難場所運営マニュアル(さいたま市のオリジナルリンクはこちらのページの最下部です)は有用な資料です。画像をクリックorタップするとPDF(13MB程あるのでWiFi利用可能環境を推奨します)を閲覧できます。
災害時の避難所状況を想像しながらご一読ください。

さいたま市防災ガイドブック

さいたま市は、もしも災害が発生したときの行動や、災害に備えて準備できることをまとめた「防災ガイドブック(令和2年改訂版)」を作成しています。
「防災ガイドブック(令和2年改訂版)」(日本語版)は、令和2年度の市報さいたま9月号との併配で全戸配布されています。英語版、中国語版、韓国・朝鮮語版は、データのみで冊子化されていませんが、こちらか左画像をクリックすると表示されるさいたま市のホームページから(日本語版も含めPDFを)ダウンロードできます。電子書籍で閲覧もできます。
日本語版は全56ページで下記構成になっており、災害の際、市民のみなさん一人ひとりがあわてず、落ち着いて適切な行動がとれるように構成されています。防災に関する知識や心構えを再点検し、ふだんの防災活動にお役立てください。

《「平常時」の自主防災活動記載内容抜粋》
阪神・淡路大震災では、救助された方の多くは、災害発生直後における近隣住民の救助・救護活動によるものだったといわれています。
いざというときに備えて、日ごろから顔見知りになっておくことが重要であり、災害発生時に、地域住民がともに助け合い、被害が最小限になるよう、自治会へ加入し、自主防災組織の活動に協力しましょう。
■防災訓練の実施
初期消火訓練、安否確認訓練、避難誘導訓練、応急救護訓練、情報収集・伝達訓練、避難所開設・運営訓練、給食(炊き出し)訓練など
《「災害時」の自主防災活動》記載内容抜粋》
■女性の参画の重要性
災害時、男性だけでは女性が必要とする配慮事項やニーズに 気づかないことがあります。
自主防災組織に女性が参画して意見を述べていくことは、男女がお互いを尊重し助け合うことにつながり、地域の防災力の向上をはかるためにとても重要です。
そのため、自主防災組織のリーダーや役員の方は年齢、性別等にかかわらず意見を述べ合い、助け合う環境づくりに努めましょう。

当自治会区域の指定避難場所について

当自治会の指定避難場所が「芝川小学校」地域の洪水災害時の指定避難場所は「大宮高校」になります

11月に当自治会自主防災会が回覧している「災害に備えましょう」にも掲載していますが、
当自治会の指定避難場所は、ブロックでいうと、
 大宮高校 :1B~7B、14B、16B~18B
 芝川小学校:8B~13B、15B
と指定されています。ところが、さいたま市が作成している※資料:さいたま市指定緊急避難場所・指定避難所一覧に記載されていますが、洪水災害の場合には「芝川小学校」は避難所に指定されません。
※この一覧資料は、令和2年9月さいたま市報と併せて全戸配布された「さいたま市防災ガイドブック(令和2年改訂版)」のP.54ポケット部分へ収納されています。
避難時の被災や事故リスクを避けるためにも、当自治会の指定避難場所が「芝川小学校」地域について、洪水災害の指定避難場所は「芝川小学校」以外で最も近い「大宮高校」になります。

避難所運営訓練当日ギャラリー

大宮区防災カルテ

さいたま市防災カルテ_大宮区
さいたま市防災カルテ_大宮南中学校区
さいたま市防災カルテ_第二東中学校区

町内のリスク確認(ハザードマップ)

さいたま市地図情報トップページ
さいたま市地図情報_延焼リスク
さいたま市地図情報_内水ハザードマップ

住宅用火災警報器取り付けサポート制度

消防法及び火災予防条例の改正により、さいたま市では、すべての住宅に「住宅用火災警報器」の設置が必要となりました。
住宅用火災警報器の設置は、建物所有者、管理者等がご自身で設置するものですが、高齢者などの自ら設置することが困難な方で希望された方に限り、消防職団員が取り付けを行います。(取り付けのみ対象です。警報器の購入は設置の実施日までに事前にご自身で購入しておいてください。) 詳しくは住宅用火災警報器取り付けサポート制度をご覧ください。

タイムラインノート

風水害に備えて「マイ・タイムライン」を作りましょう
マイ・タイムラインは住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)であり、台風の接近によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、とりまとめるものです。 時間的な制約が厳しい洪水発生時に、行動のチェックリストとして、また判断のサポートツールとして活用されることで、「逃げ遅れゼロ」に向けた効果が期待されています。
【さいたま市マイ・タイムライン】(さいたま市オリジナル・ワード版)のダウンロードはこちら
【さいたま市マイ・タイムライン】(PDF版)の参照はこちら
【さいたま市マイ・タイムラインノート】(さいたま市オリジナル)のダウンロードはこちら
【さいたま市マイ・タイムラインノート】(PDF圧縮版)のダウンロードはこちら

171「災害用伝言ダイヤル」

災害時の緊急時の連絡手段として171「災害用伝言ダイヤル」があります。さいたま市防災ガイドブックの14ページにも掲載されています。災害の発生時に、通話がつながりにくい時に提供されるサービスで、被災地の固定電話向けに30秒以内のメッセージを録音・再生することができます。ただし、容量に限界があり、制限なく使えるとは限りませんので、注意しましょう。NTT東日本の災害用伝言ダイヤル(171)では災害用伝言板(web171)と同様に、災害発生に備えて利用方法を事前に覚えていただくことを目的として、より多くの皆様が体験利用できる機会を提供しています。
体験利用提供日
 毎月1日,15日 00:00~24:00
 正月三が日(1月1日00:00~1月3日24:00)
 防災週間(8月30日9:00~9月5日17:00)
 防災とボランティア週間(1月15日9:00~1月21日17:00)
詳しくはこちらをご参照ください。

さいたま市防災・緊急時安心カード

住所・氏名・生年月日といった情報のほか、緊急連絡先・集合場所(避難所)や病名・血液型・かかりつけの病院などを書いておくカードです。
携帯しておくことで、いざというときに慌てず、落ち着いて家族の連絡先や避難所などを確認することが出来ます。
また、駆け付けてくれた救急隊員などに救助に必要な情報をスムーズに伝えることも出来ます。
※このカードは、令和2年9月さいたま市報と併せて全戸配布された「さいたま市防災ガイドブック(令和2年改訂版)」のP.54ポケット部分へ収納されています。

さいたま市指定緊急避難場所・指定避難所一覧

さいたま市指定緊急避難場所・指定避難所の一覧です。
※この一覧は、令和2年9月さいたま市報と併せて全戸配布された「さいたま市防災ガイドブック(令和2年改訂版)」のP.54ポケット部分へ収納されています。

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